人形劇は・・・
「子供の心を豊かにする」と言います。
そこで”豊か(ゆたか)”の意味を国語辞典で調べてみると
【1】事物が十分に備わっていて不足がないさま。
【2】精神的に、ゆとりがあっておおらかなさま。
とあります。

本来、子ども(人間)というものは この【1】も【2】も満たして産まれて来るのではないでしょうか?
「子どもの心というものは、まだ未熟で未完成で未発達なものなので、したがって豊かではない」という視点ではなく、「子どもの心というものは、本来豊かさに溢れているのだ」といった、視点で子ども(人間)を見た時、文頭のコトバは少し言い替えた方がいいのかもしれません。
人形劇は「子どもたちが本来、持っている心の豊かさを失わないようにする」ために、なくてはならない大切なものだ!・・・と。
阿古屋貝は”己の分泌液で外部からの異物を包み込み包み込みして、それを阿古屋珠(真珠)にするといわれます。
私たちの人形劇が子ども1人1人の心の宝石を磨く手助けとなり、それが大人になり生きてゆく上での一生の宝物となることを願っております。
人形劇団くぐつ・代表 小川守